昨今、有名人の自死がたくさんテレビ等で取り上げられています。
マスコミの在り方に関しての意見は、誰かにまかせます。
私はメンタルヘルスの専門家ですので、この件について触れていきます。
まず伝えたいことは私は誰にも死んでほしくないということです。
現在のリワークデイケアでは無いですが、前職で患者さんの自死を経験しています。
自分のせいではないかもしれないのですが、やはり残された身としては、いたたまれない気持ちです。
報道を聞くたびに思い出します。『何かできたのではないか』という後悔の念に苛まれています。
未だに自死の解決策はわかりません。
自分にできることとしたら、話を聞くこと、一緒に思い悩むこと、そして「死なないでください」「死んでほしくないです」とメッセージを送ることくらいです。
2020年9月29日のリワークデイケアの朝礼でも同じことを話しました。
これを読んでいる専門家の方へ
この報道で不安に感じている患者さんや当事者の方はたくさんいると思います。
タブー視はやめましょう。この国は自死が多すぎます。
こんなときだからこそ専門家として、ご自分の手の届く範囲でいいので、勇気を持ってメッセージを出してください。
お願いします。
精神科作業療法士
佐藤俊之